食事制限や運動をどんなにがんばっても下半身だけどうしても痩せない…そんな悩みを抱えている女性はいませんか。

上半身はそこまで太っていないはずなのに、下半身に余計な脂肪がついてしまい、足の露出はもちろんパンツスタイルだってかっこよく履きこなせないとおしゃれだって楽しくありません。

そんな下半身に脂肪がついてしまう「下半身太り」の原因は実は「骨盤」が関係しているかもしれません。

どうして骨盤が下半身太りと関係があるのか、また下半身太りを解消するための方法を伝授します。

骨盤が歪むってどういうこと?確認する方法とは

骨盤

骨盤が歪んでいるといわれても骨が歪むなんてイメージが湧きませんよね。

骨盤の歪みは長年続けてきた習慣によって骨盤の位置が本来の位置よりも前に出てしまう、後ろに出てしまう、左右にずれているなどバランスが悪くなってしまっている状態をいいます。

そもそも骨盤とは大切な内臓や生殖器を守り支える役割があります。

他にも上半身を支える役割や、歩く時の衝撃を吸収する役割もあります。

骨盤はいくつかの骨の集合体でできているので、人間の座る動作にとっても重要な骨になります。

私たちの生活を快適に過ごすためにはいかに骨盤が重要な役割をしているかがわかりますね。

下半身太りのない全身のきれいなバランスを保つためには、日々の生活の中で全身の筋肉をバランスよく使うことが大切です。

でも日々の生活習慣の中で無意識のうちに骨盤の歪みの原因となる習慣が身についてしまい、知らず知らずのうちに下半身太りの原因を作り出している場合があるのです。

  • いつも同じ肩に鞄をかけて持つ癖がある
  • 立っているときに片方の足に重心をかけてしまう
  • 座っているときにいつも同じ方向に足を組んでしまう
  • 長時間正座をすることが多いもしくは横座りをすることが多い
  • 猫背で長時間座りっぱなしになってしまう

などまだまだありますが、こういった片方にばかり負荷をかけ重心をかける癖があると骨盤がどんどん歪んでしまい、正しい位置に保てなくなってしまうのです。

骨盤の歪みがある人は、まっすぐ立った時に骨盤の左右の高さが違っている、横座りをしたときに左右のいずれかだけ座りにくいほうがある、靴の擦れ方がいつも左右で違うなどちょっとした左右の違いを感じているはずです。

また骨盤の歪みは肩の高さも変えてしまいます。鏡を見たときに顔が左右で高さが違い歪んで見えるなんて人もいます。

骨盤は体の中心に位置しているので、下半身太りだけでなく全身のバランスや体調不良の原因になるのです。

骨盤の位置が歪んでいる人は早々に見直す必要があります。

骨盤の歪みによる下半身太りの原因は?

ダイエットをしても下半身だけ痩せず太いまま…そんな人は下半身太りの原因が骨盤にあるかもしれません。骨盤が歪んでしまうと太りやすく脂肪がつきやすくなってしまいます。

筋力の低下

ポッコリおなか

骨盤のゆがみによって体の中心にある体幹や骨盤周辺の筋肉が緩んでしまい、ポッコリおなかの原因やウエストがない寸胴の体になってしまいます。

お尻が垂れてしまうのも実は筋力の低下によるものでお尻にある大殿筋が緩んでしまうことで下半身全体が太って見えてしまいます。

血流の流れが悪くなる

血流の流れ

骨盤は上半身と下半身をつなぐ、ちょうど体の真ん中に位置しています。

骨盤のゆがみは骨盤の中を通っている血液の循環を悪くしてしまい、代謝を悪くしてしまいます。

下半身が冷えやすい人や、むくみやすい人、お尻や太ももの境にセルライトができてしまうのは、主に血流の悪さが関係しています。

余計な老廃物や水分が溜まってしまっているのです。

出産後

出産

産後に急激に体重が増えたなんて話を聞いたことはありませんか。

女性の体は出産に向けて骨盤を徐々に開き、赤ちゃんが出てきます。

産後はゆっくりと時間をかけながら元の状態に戻ろうとするのですが、骨盤の歪みがあると元の状態に戻れず骨盤が歪んだままになってしまうのです。

その結果、下半身太りが起こります。

内臓の位置が下がる

胃

骨盤の位置がずれてしまうと、内臓の位置を正しい状態で保てなくなってしまい位置が下に下がります。

胃下垂腸下垂などがそれにあたりますが、通常の位置よりも下がってしまい胃などの臓器が骨盤の中にすっぽりと埋まってしまっている状態をいいます。

骨盤の内部は混雑した状態になり骨盤が開いてしまうのです。

骨盤が開いてしまえばウエストはどんどん太くなりたるんだ体になってしまうのです。

そもそも女性の体は一日の中でも骨盤が開いたり閉じたりしています。

朝一番は閉まっている骨盤も寝る前になると骨盤が開いている状態になるのです。

また生理周期によっても骨盤が開いたり閉じたりしていますが、ここに歪みが発生するとうまく動かせなくなり消費するエネルギーが減り下半身太りにつながるともいわれています。

骨盤の歪みが引き起こす下半身太りの原因はとても深刻なものです。

たかが骨盤と思っていても、その状態が悪化すれば脚が太くなるだけでなく下半身全体が太く見える原因となります。

骨盤の歪みを正すと下半身太りにどんな効果が?

下半身

骨盤の歪みを正すことによって本来のあるべき正しい骨盤の位置に戻すことができます。

姿勢を整えて全体のバランスを改善し左右の均等さを取り戻すことができます。

血流の流れがよくなり便秘や冷え性の改善効果なども期待できます。

骨盤の位置を正しい状態に戻せば、体の代謝を上げる効果あるのでも下半身太りの解消にもとても効果的です。

他にも下半身の余計な老廃物や水分も排出されやすくなりますのでむくみにくくなりますし、脚やせ効果だって得られるのです。

もちろん下半身だけではなく骨盤の歪みをただすことで下がりがちだった内臓の位置が戻りますので、上半身のぽっこりお腹やウエストを取り戻すことだってできます。

腰痛や肩こりなども骨盤などの体の歪みが原因となっていることもありますので、下半身だけにとどまらず全体の体の調子を整えて健康や美容に嬉しい効果が期待できるのです。

骨盤は体の中心にあるからこそ、整えて歪みを正すことはとても大切です。

どんなにダイエットをしても効果がでないと感じている人は、一度骨盤の歪みについて見なおしてみるといいかもしれません。

骨盤を正すだけで驚くほど下半身の体型が変わるかもしれませんよ。

下半身太りを解消する骨盤の歪みを正す方法とは?

骨盤の歪みが下半身太りにつながっているのはわかりましたよね。

毎日何気なく続けている習慣が骨盤の歪みを作りだしていると思うと心配になってしまいますよね。

そんな骨盤の歪みを解消するにはどうしたらいいのでしょうか。

生活習慣や癖を見直す

足を組む

骨盤の歪みの原因となる習慣や癖を見直すことが大切です。

例えば座っているときや立っているときに足を組まないようにするのもその一つになりますし、食事をするときに片方でかむ癖がある人は両方で噛むようにすると左右の歪みを整えることにつながります。

それが1日だけであれば骨盤の歪みにつながる可能性は低いのですが、長期間、無意識の中で習慣づいてしまっている人は注意したほうがいいでしょう。

骨盤の歪みをただすうえでまずは自分の習慣や癖を見直すことからはじめてみませんか。

骨盤矯正

骨盤矯正

骨盤の歪みを矯正し体の調子を整えるのが骨盤矯正です。整体などの専門家の下で施術を受ける場合もあれば、自宅で骨盤矯正エクササイズなどを行う方法もあります。

整体などの専門家に頼らなくても自分でエクササイズを続けることによって骨盤の歪みをただすことができるのです。

ただし自分でやってみて骨盤の歪みをただせない場合は、専門家に一度見てもらい骨盤の状態を確認してもらったうえで矯正を続けることが大切です。

またすぐには効果が出ないので数か月続けてみて、「あれ、体調がよくなってきたかも?」なんて体の変化を感じるようになります。その変化の感じ方も人によって変わります。

骨盤を整えるグッズ

自宅などで簡単にできる骨盤矯正ベルトまくらクッションなどの使うだけで骨盤を整えるグッズがあります。

無理なく続けていくうえでもとても便利なものになるのですが、正しいやり方ができていないと効果を得られない場合もあります。

説明書を読んでいたとしてもやり方が自己流になってしまうこともありますし、間違えているのを指摘してくれる人もいません。

手軽にできる分自分のタイミングで整えることができるのですが、継続しにくいなどのデメリットもあります。

下半身太りを解消するために骨盤を整えるのであれば、これらの方法の中で続けていけそうなものを選ぶようにしましょう。

正しい方法で毎日続けることが骨盤を整えるためにはとても重要なことになるのです。

自宅でもできる下半身太り解消の骨盤の整え方

紹介

骨盤の歪みを正して下半身太りを解消したいのであれば、まずは自宅でできる体操・エクササイズ・ストレッチなどを続けてみることが大切です。

最初はきついと感じることもあるかもしれませんが、無理なくできるものばかりですので体調を見ながらできる範囲で続けましょう。

1日の回数を増やすよりも毎日継続的に続けることが骨盤の歪みには最適です。体の痛みや不調を感じるときはお休みをしつつ続けてみてくださいね。

骨盤の歪みを正すエクササイズ①

骨盤の前後の傾きを調整できる方法です。

適度に心地よく筋肉を刺激してくれます。

最初は1回1セットからでも行うようにすると骨盤の歪みが整います。

  1. まずはあおむけに寝た状態で両方の膝を立てます
  2. 両方の体の横に添うようにしてまっすぐ手を置きます
  3. お尻を少し持ち上げて頭から膝をまっすぐキープします(5秒)
  4. お尻をゆっくりと下におろしてぎりぎり床に就くところを何度か繰り返します。
  5. これを1回5セットとして行うのがベストです。

骨盤の歪みを正すエクササイズ②

TVを見ながら簡単にできる骨盤の歪みを正すエクササイズのお尻歩きです。

  1. 両方の足をまっすぐ伸ばして座ります
  2. 体をひねりながらお尻の力を使って前に進んでいきます
  3. このときに骨盤の位置や動きを意識してひねりを入れるのがポイントです。
  4. 10歩前に進んだら一休みして今度は後ろに10歩戻ります。

これを3セットで繰り返すのがベストです。1日空いた時間に2~3セットずつ繰り返すようにしましょう。

骨盤回しエクササイズ③

  1. まずは足を肩幅程度に開きます
  2. 両手を腰にあててそのまま水平に回します。膝が曲がらないように注意しましょう。
  3. 右に30回、左に30回ずつを1セットにして朝と晩両方で行うようにしましょう。

紹介した3つはとてもおすすめの骨盤の歪みを解消する方法です。

まずは少しずつでも続けるようにしてみてくださいね。

骨盤の歪みを防止する正しい立ち方&座り方も覚えておこう!

座り方

どんなに骨盤の歪みに効果的な体操やエクササイズをしても、毎日の座る立つ姿勢が正しくないと、なかなか元に戻すことは難しくなってしまいます。

正しい立ち方の基本として足から頭までがまっすぐであることがポイントです。

横から立ってみたときに足のくるぶしやひざ、肩や耳たぶなどが一直線になっているのを確認しましょう。

鏡などを見ながらセルフチェックをするのもいいですが、友達に確認してもらいながら正しい立ち方を身に付けることが重要です。

正しい座り方の基本はお尻から頭までをまっすぐに座る姿勢です。

横から見たときに座骨や肩、耳たぶが一直線になっているのを確認しましょう。

毎日長時間座っている人や立っている時間が長い人ほど、意識的に気を付けるだけでも骨盤の歪みを正すことにつながります。

最初はきついかもしれませんがまずは試してみてくださいね。

下半身太りの原因は骨盤の歪みが関係していることがあります。

骨盤は体の中心にあり、歪みによるさまざまな理由で下半身太りの原因になってしまいます。

つまり、骨盤の歪みが解消できれば下半身太りも同時に解消できるということでもあるのです。

どんなにストイックなダイエットをするよりも、まずは骨盤の位置を正しい状態に戻してあげること、日々の生活習慣を見直し骨盤の歪みが起きないように習慣や癖から見直しておくことが大切です。

自信の持てない太い脚やセルライトのたっぷりのお尻、太いふくらはぎも骨盤を見直せば改善されるかもしれません。

まずは自分の骨盤がどのぐらいの歪みがあるのか確認してみましょう。